「京町屋(家)」の民泊需要と現状は?

「京町屋(家)」の民泊需要と現状は?

京都舞妓さんのイメージ

旅のスタイル

日本人が世界の観光地を巡る時、大凡著名かつ有名な景勝地を訪れる。
人によってはあれやこれや買物をして、束の間、現実を離れる。

それは、日本人に限った事ではなく、日本を訪れる諸外国の人達もまた同じ心境だろう。
豪華なホテルに泊まり、観光地を巡る。

そんな人も居れば、泊まる所は友人がいるアパートで済ませ、バックパックで観光地を歩き廻る。
そんなスタイルの方も多い。

どちらかと言うと、パッケージツアーと言うよりは、フリープランで一ケ月程かけて「ショートステイ」する感覚に近いのかも知れない。
テレビ東京「Youは何しに日本へ」を見ていると、旅のスタイルは様々と思う。

旅の京都の魅力

京都に関して言えば、外国人が訪れたい「純日本風」の名所が多い事から、東京都心への観光とはまた違った趣を感じる外国人も多いだろう。
現状は、やはり大きなトランクを引きずって歩く外国人旅行者が多ようだ。

京都は街の作りからも感じられるが、景勝地・名跡の多くを京都駅を挟んで北側に擁している。
ヨーロッパの街づくりと似ていて、移動手段である駅が町の外側に位置している形である。

それが故に、駅からはバスや徒歩での移動が多くなる。近代として発達した部分と、歴史的な建造物と街が混在している都市とも言える。日本を観光したいと思う外国人にとっては都合がよい場所なのである。

しかし、京都全体・日本全土の問題かもしれないが、京町屋は空き家が多く、維持管理が行き届かない事多い。
家屋所有者も上記に挙げた外国人の観光需要に刺激を受け、民泊の利用を検討し始めるし、京都の名所として利用できればそれはそれで、観光に一役買う事になるだろうと考えるのである。
非常に自然な発想であるし、街並み再生の良い機会となっている事は言うまでもない。

旅行する側も、団体ではなく少人数の団体がメインになり、月並みなホテルではバックパッカーには割高な為、民泊でコスト圧縮をしたい。
そこは京都であるから宿泊料もバカにならない。

京町屋の再生と課題

京町屋の空き物件を上手く利用して旅費のコストダウンを図りたい外国人には、「民泊京町屋」として再生する事がニーズとなる。
宿泊料はピンキリだが、外国人目線で言えば「ジャパニーズホテル・ミンパク・キョウマチヤ」として、評価が高くなっている事は事実だ。需要も同じくである。

ただ、需要と供給の狭間で、マナーの問題も発生している。
日本版の安価なホテル。そういう意味合いで「キョウマチヤ」を捉える外国人は、「旅の恥は掻き捨て」的な粗暴な使い方をする人たちもいる。田舎のモーテルと同じ意味合いで使用し、街を闊歩してしまうのだ。

京都と言う日本古来の観光地を、綺麗に丁寧に訪れるという、厳かなイメージは外国人に通じるのかどうか。
その辺りは、日本人旅行者も襟を正さなければならないが、精神性の問題も出て来る。

かつて、中国人やオーストラリア、カナダ人がこぞって北海道の物件を漁って購入し、投資物件として用いた様に(雪質の良い北国の、北海道の空き物件・マンションに投資をし、レジャー目的で訪れる外国人を泊まらせる。)、東京五輪に向けて、観光需要が高まる中で、古風な、純日本的な歴史的建造物が多い京都の安価で、それでも利用価値がある京町屋を、観光の際の民泊拠点として整備し、投資目的の物件として利用する需要が高まっている。

それは、京都に住む京町屋を所有する日本人のみならず、空き家となっている、もしくは安価な京町屋を狙って購入し、投資目的で利用する外国人も同じである。

潜在的なニーズが底堅いが、オリンピックと言うビックイベントが控えている日本に於いて、その需要が一気に高まっている事は言うまでもない。怖いのは、オリンピック後の寂れ具合だろう。

民泊ビジネスが興隆を迎えている。