アニメ・漫画

『カワイイ私の作り方』1巻 ネタバレ・感想!(六多いくみ)

 

あなたの周りにもいませんか。妙にモテる女。多くの男をたぶらかし、同性からの評判も悪くない、人たらしで、カワイイ女。

必ずと言って良いほど良い匂いがして、髪の毛はサラサラ。声のトーンは1オクターブ高く、笑顔と笑い声が絶えない、お洒落な女。仕事も結構出来る、如何にも人生謳歌して成功しているタイプの女です。

 

 

一方で、こんな女もいませんか。男からの評判もいまいちで、同性からも嫌味ばかり言われるイケてない女。

疲れ切った顔にボサボサの髪の毛、声のトーンも可愛げがなくて憂鬱そうな顔ばかり。服も地味。仕事は出来るのに、雑用ばかり押し付けられちゃうような、何だか人生楽しくなさそうな感じがしちゃう女。

 

本作の主人公・浅黄秋(あさぎみのり)は、後者です。

真面目そうなメガネで、お花畑にいそうな女は嫌っているタイプの女性です。契約が切れて仕事がなくなり、長年付き合った彼氏にもフラれてしまう所から、物語ははじまります。

 

従兄弟のバーで呑み慣れない酒を煽ってしまい、冒頭でいきなりキラキラしたネイルの如何にもモテる女のスカートとパンプスにゲロしてしまいます。そして一言、グサっと突き刺さる言葉を吐かれるのです。

 

「お姉さんは、かわいくないからふられたんだよ」

秋にそう言い放ったモテ女こそが本作のもう一人の主人公とも言える、蒼井春乃です。

 

 

 

秋はバーでの一件の後、何とか最低限人として大丈夫なよう仕事を探し、漸く勤め先が決まります。化粧品メーカーの社内デザイン部。当然の事ですが美意識高い女性ばかりです。そして教育係として紹介された先輩社員が、何と春乃だったのです。

秋は初日という事もあってか、緊張と元々のキャラのせいか他の社員にキツく当たってしまった事を「可愛げがなさ過ぎる」と春乃に指摘されてしまいます。

 

そして、秋本人も本当は可愛げのない自分が嫌だと思っていた。しかし、当人は諦めていました。そんな秋に対して春乃はこう言うのです。「可愛いは作れる」と。

 

 

 

 

 

「カワイイは作れる」というのは何処かで聞いた事あるようなフレーズですね。

流石は化粧品メーカーで働く美意識の高い春乃といった所ですが、当然ですが秋からしてみれば胡散臭い一言にしか聞こえません。筆者も美意識が高いとは言えないのですが、

 

男女問わず美意識が高く可愛げのある人間はモテますし愛されますし、何となく人生得しているような気がしてしまいます。しかし筆者は秋と同じで、自分がそんな人間になれるだなんて思えません。

 

しかし、春乃は秋に対して「可愛くないのって疲れませんか?」と言い放つのです。

これには秋も流石に負けてしまいます。春乃の「可愛い」は何も見た目の美意識の事だけではなく、会社の同僚に対する態度1つ1つに対しても(男性女性、目上下関係なく)可愛げのある態度を取るのです。実際の心の内が可愛いかどうかはさて置き、少なくとも可愛げのある人として皆から認知される為、彼女は彼女で努力をして自分を磨いています。

 

そして、春乃には春乃の思惑や目的があるものの、仕事の教育係だけではなく「お友達」と称して秋に「可愛い」の指南をすると言い出すのです。

秋も最初こそ春乃に対し苦手意識が強く半信半疑なのですが、「本当はこんな自分は嫌だ」という想いからか、自らを変える為の教えを請い、自分を磨く決心をするのです。

 

 

本作は女性へのライフハック本という側面もあります。髪の毛の丁寧なお手入れの仕方から、職場での可愛げのある対応の仕方、

そして自分を磨くための心構えなど、モテる女が何となく可愛げがあって得しているだけじゃない努力の部分を垣間見せてくれます。

 

女性にとってはライフハックですが、男性からすれば「もしかして、職場のあの可愛いコは自分が思っている以上に努力してるのでは」と見方や価値観が変わる話かもしれません。

「可愛い」を巡る二人の女性のお話、今後も要注目です。