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『恋するはぐるま』漫画1巻感想!甘酸っぱいラブコメに胸がキュンキュン

恋するはぐるま

 

 

少年少女の青春恋物語。それはとても甘酸っぱくて、何歳になっても何度でも読みたくなるものです。筆者も良い歳ですが、お恥ずかしいながらも、青春恋物語を描いた漫画が大好きです。

 

漫画に限らず、青春恋物語は文学のスタンダードの1つとも言えるでしょう。本作もそんな青春恋物語なのですが、ヒロインはなんとロボットなのです。

よくあるクールな美少女のアンドロイドではありません、メカメカしいいロボットなのです。しかしこのロボットの少女は他のどの美少女アンドロイドよりも、いや、下手するとちゃんとした人間の少女(という言い方も変ですが)よりも超絶乙女です。

 

主人公の織部HALは恋に悩む女子高生。前述の通り、ロボットという事以外は超がつく純情乙女なのですが、彼女が恋をしたのは何と人間の少年・相良君。

 

しかも結構イケメンで女子からも人気がある、心優しい少年です。しかし、やはりロボットと人間という事で最初から上手く行く筈もなく、HALの勇気を振り絞った愛の告白は冒頭で撃沈していまいます。

 

一応、「お互いの事を良く知らないのにいきなりお付き合いするのも変」という体でやんわりお断りされているのですが、彼はやはり普通の女の子の方が好きなようです。

そりゃ、アメリカのSF映画に出てきそうなパンチあるメカメカしいロボットの女子とのお付き合いは、日本の人間の高校生の少年にはかなりハードルが高いです。

 

そこで、友人(人間の女子)に相談を持ちかけるのですが、いくら乙女とは言ってもロボット。人間には出てこない発想で女子力のアピールを試みたり、相良君の事を知る為にメカである事をフル活用して会話を盗聴する等プライバシーを侵害していきます。

 

そうかと思えば実際に彼を目の前にする事にはかなり億手で、緊張で体中のハッチが開いてしまったり、廊下ですれ違おうものなら光学迷彩で身を隠してしまい、

彼との関係に進展(と取れる事)があろうものならトキメキでリアルに爆発します。

 

 

しかし彼への一途な恋心は紛う事のない本物。彼の為であれば、手料理だってしちゃいますし、苦手なスマホの操作だって必死にマスターしようとします。

 

やはり乙女の原動力は恋愛ですね、と言いたい所なのですが、センサーで化学成分の分析と解析をする事でカレーの味見をしたり、

スマホが苦手なのはOSや有機ELディスプレイと自身のスペックの折り合いが悪い事が原因だったりと妙に近未来SFに出てくるロボット的な悩みだったりするのがおかしな所です。色々とツッコミ所満載な筈なのにも憧れの相良君も天然なのか、何かが抜けています。

 

彼の優しさなのかもしれませんが、肝心な所には突っ込まず、HALもそれを良い様に解釈してしまう事もしばしば。機械仕掛けの恋は暴走の一途を辿ってしまいます。

 

 

また、HALの恋を応援する友人たちも個性的です。

 

本作唯一無二のツッコミ役であるアンズ、根本的に何かが大きくズレているクラス委員長、HALを「お姉さま」と慕う後輩ロボットのロゼットと、実に個性的。主人公がロボットである事さえ覗けば日常系百合物に出てきておかしくない設定な筈なのですが、

 

主人公がロボットであるが故に歯車はどんどんおかしな方向へと噛み合っていきます。ツッコミ役のアンズが不在だと手がつけられない状態ですが、

 

そのアンズも時々ツッコミを諦めてしまう程です。軍事用のテクノロジーを利用してまで好きな男子の情報を収集する女子高生なんか普通いませんしね。

 

しかし、そこまでのテクノロジーを持ってしても解決できないのが恋の悩みなのです。HALがロボットかどうかという核心的な部分はさて置き、

甘酸っぱい青春恋模様は人間の技術がどれだけ進歩したとしても一瞬で解決できません。

 

だからこそ、この恋物語の歯車は回るのではないでしょうか

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