【京町家の保存と再生】「藏や 西松屋町」<15> 町屋リノベーションにおける設計行為について

【京町家の保存と再生】「藏や 西松屋町」<15> 町屋リノベーションにおける設計行為について

赤澤です。

皆様とこの情報を「京町屋jp」を通して共有し、「京町家」並びに「藏や」を知っていただくきっかけとなりましたら幸いです。



<ご予約はこちらから>

●「藏や」西松屋町:http://www.machiya-stay.co.jp/kuraya-nishimatsuyacho

●「藏や」公式HP:http://www.machiya-stay.co.jp/

※各リンク先サイトの「画面右上部」の「空室を検索」より、今すぐご予約可能です。



<連載者(赤澤)のプロフィールはこちらから>

●赤澤林太郎:https://kyomachiya.jp/future/2516/
(「藏や」運営会社「アールスクウェア株式会社」専務取締役)



今回の町屋の改修工事に際しては平面のプランしか決めておらず、立面のデザインに関しては工事の進捗に合わせて、その仕上がりを見ながら決めています。これが即興のジャズのような緊張感があり、最初にすべてのデザインを決めるやりかたに比べ、より良いものが出来ると思っています。設計者、施工者ともにかなりエネルギーを使うし、工事が止まらないように施工の段取りをするのも結構大変ですが。 町屋の立面のデザインの構成要素はそんなに多くはないので、無限に選択肢のある新築に比べるとある程度の枠組みがあり、その中から選択できるという意味ではありがたいです。 例えば壁に関して言えば、板壁にするのか、木格子にするのか、土壁にするのか、漆喰壁にするのか。木は節のあるものを使うのか無節のものを使うのか(はたまた竹材を使うか?)。土壁、漆喰壁にするなら、どのような色にするのか、など。 町屋のもとの構造は近代建築の思想・構造とも被るところも多くあり、刺激を受けています。直線で構成された空間は現代のミニマリズムに通じるところもあり、その特性を活かしながらどのように素晴らしい空間を構成できるか、日々模索しています。 これまで多くの近代・現代建築を見てきましたがそれらの知見はこの町屋リノベーションのデザインの随所に活かされています。構造をデザインと捉えるものの見方や、外部を内部にしてしまう内外の逆転の構成などなど。近代建築の知見と築90年の日本の伝統建築のコラボレーションを楽しんでいただければ。 そろそろ2階の施工が終了しますが、1階もどのようなデザインになるのか、自分でも楽しみです。