大人気不良漫画クローズ、不良のオリンピックと言われる鈴蘭高校の中でも最強と言われているのがリンダマンこと林田恵。
その圧倒的な強さと絶大なファン数を誇る一方で謎の多いキャラクターでもある。
今回はそのリンダマンの中学時代の話を描いたリンダリンダを紹介していきます。
あらすじ
学校中の生徒に恐れられている林田恵、通称リンダマン。彼のバイト先に吉留圭一という不良が入るところから物語は始まる。
リンダマンと圭一の間に芽生える友情、亀裂、彼を狙う「蟻の軍団」応華中学、フランスからやってきた怪物、ジャングル。彼を中心に不良達が動き出す。
リンダマンの数ある伝説の中の一つ、中学時代のエピソードをまとめた物語である。
彼の圧倒的強さに触れられる作品
クローズ原作では最強と言われながらも謎の多いリンダマン。本作品ではそんな彼の伝説について触れることができる。
リンダマンと同じ弁当屋で働き始める吉留圭一は、一見お調子者であるが、家に多額の借金があり、ヤクザにリンダマンを連れてくるように脅される。結果リンダマンは一人で大人数を相手にし、なぎ倒して行くのだ。
一人で多くの敵を相手にし、どんな強敵も倒してしまう、彼の孤高の強さに街の不良達は惹きつけられるのだろう。
登場人物達のダークな部分がこの作品をより良いものにしていく
この作品は不良達の暗い部分がうまく折り込まれたという印象だった。
この物語のもう一人の主人公である、リンダマンと同じ弁当屋で働き始める吉留圭一。
彼は父親がヤクザに借金を抱え、金が無いという理由で、周囲にあらぬ疑いをかけられていく。
そんな現実から目を背けるために、圭一は自分を強く見せようと周囲に虚勢を張り続けるのだ。
そのことに葛藤を抱える彼をときには厳しく向き合い、そして優しく受け入れるリンダマン。そんな彼も、「祖父の入院費を稼ぐ」「高校に行きたい」という思いで
中学時代から夜遅くまでバイトに明け暮れる過酷な生活を送っている。
不良達の悲しい過去や苦しみはこの作品をより一層、深いものにさせる。
彼らの怒りや優しさ、葛藤といった複雑な心情を垣間見ることができるのがこの作品の魅力だ。
最後に
原作ではリンダマンの素性をなかなか知ることが出来なかったが、実は無口で多くの人にバケモノ恐れられているも
根は優しいということがこの作品から見て取れる。
2巻までしか無いので、巻数を揃えるのにそんなに費用はかからないだろう。
リンダマンの魅力が詰め込まれた作品である。
特にリンダマンファンだけでなく、クローズを読んだことがある人たち全員にオススメしたい作品でした。